十和田周辺で合計10.5MWの発電容量に

 ただ、こうした苦労は、その後、東京組が十和田市内やその周辺で建設した太陽光発電所の設計などに生かされたという。実は、同社は、「蒼星の森太陽光発電所」を皮切りに、合計6サイトで約10.5MWの太陽光発電所を建設・運営している。

 残り5サイトは、「樋口太陽光発電所」(十和田市洞内、出力460kW)、「オオタ牧場太陽光発電所」(同市八斗沢、1.8MW)、「白上太陽光発電所」(同市相坂、1.8MW)、「中田太陽光発電所」(七戸町中田、4MW)、「稲本太陽光発電所」(六戸町折茂今熊、2MW)。このうち、今年10月31日に完成予定の中田太陽光発電所を除き、すべて稼働済みだ(図8、9)。

図8●「オオタ牧場太陽光発電所」(出所:日経BP)
図8●「オオタ牧場太陽光発電所」(出所:日経BP)
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図9●「稲本太陽光発電所」(出所:日経BP)
図9●「稲本太陽光発電所」(出所:日経BP)
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 蒼星の森は、これら6サイトの発電所すべてのO&Mを担っている。三浦さんは、蒼星の森太陽光発電所の運営管理を担当しつつ、新規発電所の開発や施工管理などにも関わってきた。「蒼星の森での経験を生かし、通信回線の敷設ルートを決める際には、倒木の影響を受けにくいように配慮するなど、O&Mの立場から改善を提案してきた」と言う。