牧場が多い地域に合わせ、ヒツジを導入

 高原地帯に位置する産山村にあって、メガソーラーの周辺には、森林や牧場、関連する観光施設などが多くある。

 メガソーラーの立地する土地も、民有の遊休地だったとはいえ、元々、農業振興地域に属していた。農業振興地域は、地方自治体の農業振興地域整備計画により、農業を推進することが必要と定められた地域である。

 太陽光発電所の開発に際し、地主や協力企業などの多くの関係者の働き掛けによって、農業振興地域から除外された上で、農地転用された。借りている土地の敷地面積は、約3万7000m2となっている。

 日本アジアグループでは、立地する地域の特性に合わせた太陽光発電所の開発や、その運用を通じた地域づくりへの貢献に取り組んでいる。

 産山村のメガソーラーでは、牧場が多く所在する地域の特性を生かし、ヒツジを放牧することにした(動画1~2)。

動画1●「メェ~」と鳴きながら、集まってくる
ヒツジの管理人の呼びかけに応える(出所:日経BP)
動画2●牧草や雑草を食べながら、下っていく
ヒツジが食べないわずかな雑草以外、ほぼ見当たらない(出所:日経BP)

 ヒツジが雑草を食べることで、人手で除草する手間を軽減する効果を見込める。

 O&Mを担うJAGパワーエンジニアリングが、地元の企業に除草を委託しており、その一環としてヒツジが活用されている。この地元企業は、農業関連や除草などを手掛けており、除草の一環として、ヒツジを管理している。