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探訪

兵庫のため池に太陽光発電所を次々と浮かべる、加古川の建機部品メーカー

シャープの水上専用パネルで事業化、EPCの施工効率も向上

2016/07/26 00:00
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
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 兵庫県稲美町にある天満大池は、人工的に築かれたため池としては県内最古といわれる。大化の改新から約30年後、675年に完成し、現在、兵庫県内で2番目の広さを持つ。

 隣には、子池となる河原山池がある。その水面に、出力約1.43MWの水上メガソーラー(大規模太陽光発電所)「河原山池水上太陽光発電所」がある(図1)。

図1●河原山池の水上にあるメガソーラー
兵庫県内最古のため池である天満大池の子池に浮かぶ。二川工業製作所が開発(出所:日経BP)
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 発電事業者は、建設機械や、産業用ロボット・機械部品などを手がける二川工業製作所(兵庫県加古川市)となる。米キャタピラーなどを主要顧客に抱えている。

 同社が手がけている建設機械などの部品製造では、多くの電気を使う。2011年3月の東日本大震災以降、関西電力でも、原子力発電所が稼働を停止し、その穴埋めとして主に天然ガス火力の稼働を増やした影響で、電力料金を値上げした。二川工業製作所では、年1億2000万~3000万円に上っていた電気料金の支払額が、数千万円の規模で増えた。

 このような中、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が施行された。売電収入によって上昇する電気料金を補完できるのではいかと考え、太陽光発電事業に参入することを決めた。

 現在までに、19カ所・合計出力約19MWの太陽光発電所を開発・運営(開発中を含む)している(図2)。

図2●宮崎県と兵庫県を中心に19カ所の太陽光発電所を開発・運営
開発中を含む発電所一覧。宮崎では主に36円/kWh、兵庫では主に32円/kWh以降の案件を事業化(出所:二川工業製作所)
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 運営している太陽光発電所の多くは、所有権移転型のリースを活用している。運営中は、売電額の中からリース料金を支払うため、手持ち資金が少なくても事業を始められる利点がある。

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