東京本社1階に発電量を表示

 「ニッポン放送木更津太陽光発電所」は、送信所内でのメガソーラー建設とFITのスタートが重なったため、買取価格40円/kWh(税抜き)で売電できた。ラジアルアースの探索、太陽光のアースとの接続など、通常のメガソーラーより施工コストは上がったものの、20年間の売電収入は、企業経営に貢献する。

 ただ、田中総局長は、「ニッポン放送は、国の温室効果ガス削減キャンペーンに参加するなど、CSR(企業の社会的責任)として早くから温暖化対策に取り組んできた。メガソーラーもそうした流れの一環」と、強調する。公共的な側面の大きい放送局は、多くの会社で環境対策に力を入れていることも背景にある。

 メガソーラーのある千葉県木更津市は、東京都千代田区の本社から遠く、ほとんどの社員は木更津送信所を訪れることはない。そこで、メガソーラーによる温暖化対策への取り組みを全社員に身近に感じられるよう、本社1階にリアルタイムで発電量を掲示する端末を設置した。「社員はもちろん、社外の人たちにも広く知ってほしい」と、田中総務局長は言う。

設備の概要
発電所名ニッポン放送木更津太陽光発電所
住所千葉県木更津市椿318(ニッポン放送木更津送信所内)
発電事業者ニッポン放送
土地所有者ニッポン放送
出力約1.908MW(太陽光パネル設置容量)
年間予想発電量約210万2000kWh
設計NTTファシリティーズ
施工電気興業
O&M(運用・保守)NTTファシリティーズ
太陽光パネル三菱電機製(250W/枚、7634枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(500kW機・3台)
着工月2013年3月
売電開始日2013年10月1日
買取価格40円/kWh(税抜き)