非常用分電盤は避難指定所に設置

 徳島県の企業局では、もう1カ所、メガソーラーを開発・運営している。マリンピアから南に下った場所で、半島のように伸びている和田島に位置する、出力2MWの「和田島太陽光発電所」である(図3)。

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図3●出力2MWの「和田島太陽光発電所」
図3●出力2MWの「和田島太陽光発電所」
半島のように伸びている和田島に位置(出所:上は徳島県企業局、下は日経BP)
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 マリンピアのメガソーラーと同様、買取価格は40円/kWh(税抜き)で、四国電力に売電している。

 こちらは田村電設(徳島県吉野川市)の提案を採用し、EPCサービスは同社が担当した。太陽光パネルはシャープ製、PCSはTMEIC製を採用した。

 和田島のメガソーラーは、港湾用の埋立地に位置し、津波への対策など、非常用電源としても活用する。隣地の野球場とグラウンドは、地域の広域避難指定所になっている。そこで、災害時に電力網が停電した場合、このグラウンドで太陽光発電電力を供給できるようにした。