「私は農家の出身だが、20年ほど前に父親の兄弟である9人のおじさんたちと再会する機会があった。そのときテーブルに座ってあたりを見回すと、農家だったおじさんたちの中に10本の指がすべてそろった人はいなかった」――。米VMware社CEO(最高経営責任者)のPat Gelsinger氏は2017年10月31日、東京で開催されたプライベートイベント「vFORUM 2017 TOKYO」の基調講演に登壇し、テクノロジーの進歩によって人々の生活が大きく変わり続けていることを強調した。

VMware社CEOのPat Gelsinger氏
VMware社CEOのPat Gelsinger氏
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 基調講演では、日本法人であるヴイエムウェアの代表取締役社長であるJon Robertson氏が最初に登壇。VMware社の2016年度売上高が前年比7%増の70億9000万米ドルだったこと、今年度の売上高は第1四半期が前年同期比9%増、第2四半期が同12%増と成長がさらに加速しており、通期売上高は前年比10%増を目指していることを紹介した。

 日本市場については「3~4年前は(ハイパーバイザーとその管理ソフトのスイート)『vSphere』、それとVDI(デスクトップ仮想化)ソフト『Horizon』の合計がビジネス全体の7~8割を占めていた。だが、現在ではネットワーク仮想化ソフトの「NSX」やプライベートクラウドを構築・運用するフルスタックソフトウエアの売上が増えている」として、「日本は(VMware社が提供する)ソリューションで世界をリードする立場にある」(Robertson氏)と述べた。