コミュニケーションロボット「Xperia Hello!(G1209)」(写真:ソニーモバイルコミュニケーションズ)
コミュニケーションロボット「Xperia Hello!(G1209)」(写真:ソニーモバイルコミュニケーションズ)
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 ソニーモバイルコミュニケーションズが2017年10月17日に発表した、コミュニケーションロボット「Xperia Hello!(G1209)」(プレスリリース関連記事)。家族のメンバーを識別し、人に合わせて能動的に発話する点が最大の特徴だ。同社の「Xperia スマートプロダクト」としては3製品目だが、これまでの2製品とは大きく異なり、センサー入力から顔識別、音声認識、意図理解、応答生成などの処理、そして音声発話やロボット動作などの出力まで、関連する主要技術をほぼ内製化した。

 今回の製品を、製品投入が相次ぐAI(人工知能)スピーカーとは異なる製品群と位置付けているものの、大まかに“生活に潜り込むAIの一形態”と捉えれば、ソニーがこうした競争に改めて本腰を入れて加わったと見ることもできる。

 今回の製品は、他社のAIスピーカーのように個人識別を音声だけに頼らず、得意の画像センサーを活かすことで機器側からの話しかけを可能とし、差異化を図っている。さらに音声認識エンジンなどを内製化するなどして、入力から出力までを一気通貫に扱う「ソニーエージェントテクノロジー」を開発した。

 内製により開発・最適化のスピードを早められると同時に、他社との契約による制限などもなく、ハードウエアの機能とソフトウエアの機能の連携度を高められる。

今回の製品に向けて、入力から出力までを統合することで差異化を図る「ソニーエージェントテクノロジー」を開発したとする。従来、用いていた他社技術の多くを内製に切り替えた。
今回の製品に向けて、入力から出力までを統合することで差異化を図る「ソニーエージェントテクノロジー」を開発したとする。従来、用いていた他社技術の多くを内製に切り替えた。