ラズパイZeroは、1GHz動作のCPUと、512Mバイトのメモリーを搭載。PCとして必要最小限の外部インタフェースを、6.5cm幅の大きさに詰め込んでいます。ラズパイZeroから入ってみて、機能や性能に不足を感じるなら上位機のラズパイZero Wと、最上位機の「Raspberry Pi 3」(ラズパイ3)が待っています。どちらも、IEEE 802.11n対応の無線LANとBluetoothの機能を標準で装備しています。ラズパイ3は大きさはクレジットカード大とラズパイZeroシリーズより大ぶりですが、HDMIやUSBといった外部インタフェースはパソコンとして一般的なサイズ。CPUのコア数で4倍、動作周波数で2割性能が高い1.2GHzです。本体サイズの大きさの問題を除けば、ほとんどの活用方法をラズパイ3や旧機種でも楽しめます。
もちろん、600円/1200円は本体のみの価格。これに電源を供給するACアダプターや破損を防ぐケース、ストレージとなるmicroSDといった機材が別途必要です。本体と機材の買い方や選び方を紹介していきましょう。
ラズパイZeroシリーズを単体でも購入できるショップは、2017年7月中旬時点で2社あります(図2)。ラズパイ専門の個人向け販売サイト「Raspberry Pi Shop by KSY」(https://raspberry-pi.ksyic.com/)を手がけるケイエスワイ(KSY)、電子工作の専門ショップ「スイッチサイエンス」(https://www.switch-science.com/)です。