新国立競技場問題にもの申す

 コストや技術に関する検証の甘さから、白紙撤回という想定外の事態に陥った新国立競技場の整備計画。世界が注目するこの建設プロジェクトはなぜ、迷走したのか。複数の関係者や識者への取材を通じて真相に迫る。

「高コスト=悪」ではない、情報公開の徹底を [2016年01月22日]

建設費が3000億円なら悪なのか。徹底した情報公開の下、敷地周辺への経済波及効果まで検証して、十分な議論を戦わせば白紙撤回とは異る展開も考えられたのではないか――。建築家の藤村龍至氏は、新国立問題にこ...

ザハは悪者にされ、僕は友だちを失った [2016年01月15日]

白紙撤回された新国立競技場の旧整備計画で、国際デザイン競技の審査委員を務めた建築家の内藤廣氏は、ザハ・ハディド・アーキテクツの誠実さを認め、その仕事を擁護する。設計の途中段階でも設計チームと連絡は取っ...

建設費3000億円の試算でも無理はなかった [2016年01月08日]

巨大すぎる、神宮外苑での施工に無理がある、工期が短すぎる――。西川孝夫・首都大学東京名誉教授は、この3点が新国立競技場旧整備計画の課題として指摘する。建築では前例がない大規模のキールアーチを採用したザ...

巨大施設の情報先行では国民は盛り上がらず [2015年12月25日]

東京五輪の目的や新国立競技場の位置付けを明確にすれば、国民も新国立競技場の建設に前向きな関心を寄せるのではないか――。2012年に開催されたロンドン五輪で、五輪後の会場の活用方法を考える「レガシーマス...

ザハ事務所が明かした「新国立」の蹉跌 [2015年12月11日]

幻となった英国の設計事務所、ザハ・ハディド・アーキテクツのデザイン案。日経アーキテクチュア10月10日号の特集「『新国立』」綻の構図」では、ザハ・ハディド事務所の東京での担当者として、設計の最前線で奮...

巨人軍を誘致すれば年間300万人が訪れる競技場に [2015年12月04日]

「950億円で新国立競技場をつくり、読売ジャイアンツを東京五輪後に誘致する」――。今春、世間を驚かせたニュースはスポーツビジネスに長けた経営者、ドームの安田秀一社長の提案だった。国内でスポーツを振興す...

ザハ・ハディドは日本的な曖昧さの犠牲者だった [2015年11月27日]

新国立競技場の整備計画について警鐘を鳴らし続けてきた建築家の槇文彦氏。デザインが責められる風潮に対し「ザハ・ハディド氏は犠牲者だった」と話す。明らかにすべきは、日本でしか通じない曖昧な役割分担にあった...

「早かろう、安かろう」の新国立整備計画 [2015年11月20日]

新国立競技場の整備事業が再始動。見直し案の審査基準はコストと工期に重点を置き、デザインよりも実現性を優先した内容となった。

民間の知恵と財を使って新国立再検討を [2015年11月10日]

ゼロベースでの見直しが進む新国立競技場。2020年東京五輪の誘致が決まった時、東京都知事を務めていた猪瀬直樹氏は整備計画の白紙撤回を「安倍晋三首相の聖断だった」と語る。これまでと同じ轍を踏まないために...

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