オムロン ヘルスケアは、スポーツ後の筋肉の疲労や筋肉痛を緩和する低周波治療器「HV-F601T」を2018年11月20日に発売した。健康のためにスポーツに取り組む人が増えており、翌日に疲労を残したくないビジネスパーソンなどの需要を見込む。発売後1年間で6000台の販売を目指す。

スポーツ後の筋肉の疲労や筋肉痛を緩和する
スポーツ後の筋肉の疲労や筋肉痛を緩和する
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 都内で記者会見した同社商品事業統轄部の浅井義人氏は、「健康意識の高まりでスポーツに取り組む人が増えている。日本で定期的にスポーツに取り組む人は約3500万人おり、筋肉の疲労感など体のケアに悩む人が約1500万人いる」と新製品開発の背景を説明した。こうした需要を取り込むために、これまで販売してきた肩こりの緩和などに向けた低周波治療器とは異なる、スポーツ後に焦点を当てた製品を新たに開発した。

オムロン ヘルスケア 商品事業統轄部の浅井義人氏
オムロン ヘルスケア 商品事業統轄部の浅井義人氏
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 スポーツ後の筋肉の疲労を緩和するため、従来の「低周波モード」に加えて、プロのアスリートがコンディショニングケアなどに広く使っているという「マイクロカレントモード」を新たに搭載した。

 低周波モードは筋肉に微弱な電流を流して筋肉を縮めたり緩めたりするポンプ作用で血液の流れを促進し、筋肉の疲労や筋肉痛を緩和する。これに対してマイクロカレントモードは、電気的な刺激をほとんど感じないほどのごく微弱な電流を使った治療コースで、運動後のコンディショニングケアに役立つとする。