看護師や心理士がサポート

 マギーズ東京は、日本にもマギーズセンターのような場所が必要だと考えた訪問看護師の秋山正子氏と、自らのがん経験をきっかけに本業の傍らがん患者支援活動を行っている報道記者の鈴木美穂氏が主導して立ち上げた。2014年に「マギーズ東京プロジェクト」を発足。同年9~11月にクラウドファンディングで1100人から約2200万円の資金を集めた。これまでに約3000人の協力を受け、7000万円以上の寄付が集まったという。

 同施設はチャリティー(寄付や協力)で運営され、予約は不要で無料で利用できる。がんの疑いがあると言われた時、診断を知った時、治療中、治療が終わった後など、どんなタイミングでも利用可能だ。お茶を飲んだり、本を読んだりして時を過ごせるほか、看護師や心理士に相談にのってもらうこともできる。訪問者が必要とする実用的・心理的・社会的なサポートを探す支援もするという。

 約6km圏内に5つのがん診療拠点病院(がん研有明病院、国立がん研究センター、聖路加国際病院、東京慈恵会医科大学附属病院、虎の門病院)がある立地。敷地面積は約400m2で、自然を感じられる小さな庭やキッチンを備える。開館時間は平日の午前10時~午後4時。