「事故は語る」は日経ものづくりの看板コラムです。様々な局面で発生する「事故」。その発生の過程と原因を解説し、事故の未然防止に向けた知識を読者に届けるのを目的に、同誌の前身である日経メカニカルの時代から粛々と連載を続けてきました。

 今回、同コラムから2008年~14年に発生した事故に関する記事を4本、再録してお届けします。著名な事故もありますが、ほとんどの事故は恐らく記憶から薄れているはずです。多くは設計や製造や運用体制などのどこかに隠れていたミスや見落としが、何かのきっかけに発現して事故に至っています。なぜ、そんなミスが紛れてしまうのか、見落としを防ぐのは可能か。これらの事故をあらためて振り返ることで、ヒントが見つかるはずです。