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クルマの基本動作を学ぶカーメカニズム基礎講座

密閉構造見直しでアイドリングストップによる油圧低下を防ぐ

アイドリングストップ機構(3)

  • 高根 英幸=自動車ジャーナリスト
  • 2017/10/12 05:00
  • 1/2ページ

出典:日経Automotive、2015年11月号、pp.94-99(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

日経Automotiveのメカニズム基礎解説「第9回:アイドリングストップ機構 早く・静かにエンジン再始動、スターターモーターが進化」の転載記事となります。

 エアコン駆動のためにエンジンをどれだけ停止できるかも、今後のアイドリングストップにとって実際の燃費削減を図る有効な手段となる。エバポレーターのフィンの周囲に蓄冷材を仕込み、エアコンのコンプレッサーの回転が止まっても、送風することで冷風を送り続けられるのがスズキの「エコクール」だが、その効果は限定的なものとなる。

 ドイツBosch社はアイドリングストップのシステムにハイブリッド車が使用している電動コンプレッサーを使ったエアコンを提案している。アイドリングの休止時間が長いほど、燃費向上効果は高まるが冬季や夏季はエアコン駆動のため長時間のアイドリングストップが難しいという問題があった。

 発進を素早くするためにはステップATの変速機構を動作させておく必要もある。遊星ギアを締結させるクラッチやブレーキには油圧が欠かせない。従来であればエンジン始動後に機械式ポンプによる油圧の高まりを待つ必要があったが、マツダのi-stopではAT内部の油圧保持のため、機械式のオイルポンプと電動オイルポンプを使い分けている。

 アイドリングストップ中の油圧低下が問題になるのはCVTについても同様で、動力を伝達するためプーリーでベルトを締め付けるための油圧が欠かせないことから、電動ポンプによりアイドリングストップ中も油圧を供給しているメーカーは多い。

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