若手の医師が緊張を強いられる場面の一つに、当直を一人で担当する夜があります。特に救急医療の現場では、経験の浅い若手が当直を担うのはなかなか大変なことです。

今回はSkypeでの参加となった東京女子医科大学東医療センター 救急医療科 救命救急センター 医師の赤星氏(モニター画面左) (写真:加藤 康、以下同)
今回はSkypeでの参加となった東京女子医科大学東医療センター 救急医療科 救命救急センター 医師の赤星氏(モニター画面左) (写真:加藤 康、以下同)
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 上級医に院内に残ってもらい当直をサポートしてもらったり、オンコール体制を敷いてもらったりする。そうした方法も可能ではありますが、上級医に負担をかけてしまいます。

 今後、例えばこうした場面でテレビ電話などのツールを活用できるかもしれません。患者の状態などを画面で見せながら、対処法について相談するといった使い方ができるのではないでしょうか。

隠岐島前病院 院長の白石吉彦氏(モニター画面右)とともに遠隔から 
隠岐島前病院 院長の白石吉彦氏(モニター画面右)とともに遠隔から 
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 現場は若手医師が一人で担当し、必要な時だけ離れた場所にいる上級医などに相談できる。そんな環境があれば助かると思います。

 ICTツールを医療現場でうまく活用していく。それにより、少ない数の医師しかいない環境でも、より良い医療を提供できるのではないかと期待しています。(談)