前回に引き続き、アルプス電気の「マルチ環境センサー評価キット」で遊んでみる。免許不要の920MHz帯の無線通信を採用し、各種環境センサーを搭載した小型の子機と、パソコンに接続してデータを確認するUSB受信モジュールの親機をセットで使う製品だ。マルチ環境センサー子機は温度、湿度、気圧、照度センサーと磁気リードセンサーと、アルプス電気製の920MHz帯通信モジュールを搭載している(図6)。
開閉センサーの遷移情報は割り込みを使い、リアルタイムで通知
このマルチ環境センサー子機の情報は親機(USB受信モジュール)で受信して取得する。親機も子機と同じく、パソコンなどとはUSB-シリアルで接続し、ターミナルソフトなどで設定を送り込んだり、データを受け取ったりする形になる。取得できるデータの出力形式は全部で3種類(図7)。ASCII、バイナリ、CSV形式になる。データはCR(キャリッジリターン)で終了している。データの形式は、親機にシリアルで接続して設定する事で変更できる。
通常は、設定した時間毎に各センサーの値が出力される。ただし、開閉センサーについてだけは扱いが別で、状態が変わった時にデータが割り込みで送信される。