B to BのITソリューションに関する国際展示会「CeBIT 2017」がドイツ・ハノーバーで2017年3月20日から5日間にわたって開催された。世界70カ国からおよそ3300社もの企業・団体が出展し、20万人以上が来場するという世界最大級の展示会である。

 CeBITでは例年、パートナーカントリーを選んで、その国の企業や団体の展示に力を入れる。今年は日本がそのパートナーカントリーとなり、総面積7200m2もの「ジャパン・パビリオン」が設置された。

 日本がパートナーカントリーになったきっかけは、2016年5月の日独首脳会談でドイツのアンゲラ・メルケル首相が安倍晋三首相に直接依頼したことだ。安倍首相はその場で即決。その後、日本政府、ジェトロ、関連団体が参加企業・団体を募集し、最終的に日本から118もの企業・団体がジャパン・パビリオンに出展することになった。従来から出展していた企業を合わせると、日本からは約120の企業・団体がCeBIT 2017に出展した。

前夜祭に登壇した安倍首相
前夜祭に登壇した安倍首相
写真:日経テクノロジーオンライン(以下同)
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 3月19日夜の前夜祭(オープニングセレモニー)には安倍首相が登壇し、日独が協力してIoT/インダストリー4.0関連の国際標準化などに取り組む「ハノーバー宣言」の内容を予告。その翌日(3月20日)にはメルケル首相とそろって、1時間半にわたってジャパン・パビリオンを視察した。

 ジャパン・パビリオンを視察する日独首相
ジャパン・パビリオンを視察する日独首相
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