ドイツInfineon Technologies社は、同社が開発した最新のセンサー技術を「2016 International CES」で披露した。手の動き(ジェスチャー)を検知するミリ波センサーや3Dイメージセンサーなどである。

ミリ波センサーのデモ
ミリ波センサーのデモ
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 ミリ波センサーは、60GHz帯の電波を利用するもの。指で反射したミリ波を受信し、FFTを施して周波数解析を施す。指の動きに応じて変化する周波数成分などから、指の動きを推定するという。測定範囲は、「近いところでは5cmから、遠いところでは6~7m離れた位置まで動きを検知できる」(説明員)とする。指の動きは、「数mm水準で分かる」(同)という。

 同センサー向けにトランシーバーICを開発した他、同ICを搭載した開発ボードも用意した。説明員によれば、ミリ波センサーの消費電力は現在400m~500mW。今後、100mWにまで低減する予定である。