「Creative Lab」のブース
「Creative Lab」のブース
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 テレビやスマートフォンなどに続く“次の一手”に頭を悩ます家電業界。大手メーカーの韓国Samsung Electronics社も例外ではない。そんな状況を打破しようと、同社は新規事業プログラム「Creative Lab」を始めており。その成果を2016年1月に開催された「2016 International CES」で披露した。

 このプログラムでは、社内から新規事業アイデアを募り、その中から優秀なものを選ぶコンテスト制を採用する。約1年に1回のペースで募集があり、毎回数百のアイデアが集まるという。その中から選ばれるのはわずか数個で、「およそ1/100の採択率」(説明員)だという。

 アイデアが選ばれたチームは約1年間、予算と時間を与えられて、アイデアの実現に挑む。この1年間の成果によって、3つの選択肢がある。社内で正式に事業化するか、スピンアウトして別企業で事業化するか、終了してしまうかのどれかになる。このプログラムを2012年から始めており、2015年で第4期を迎えた。

 同種の取り組みには、ソニーが2014年から始めた新規事業創出プログラム「Sony Seed Acceleration Program」(SAP)がある。ソニーはSAPの成果を、メーン会場であるラスベガスコンベンションセンターのセントラルホールの同社ブース内に出展する一方で、Samsung社は、セントラルホールの同社ブースではなく、ベンチャーやスタートアップのような新興企業が集う「Sands Expo」の1階(Level 1)にある「Eureka Park」に展示した(発表資料)。