インタビューに応じる平井氏
インタビューに応じる平井氏
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 ソニー代表執行役 社長 兼 CEOの平井一夫氏は、日本の報道機関の共同インタビューに答えるかたちで、CESでの発表の狙いを語った。この中で強調したことは大きく2つある。一つは、「これまでやらなかったことをやる会社をアピールする」こと。これは主に、ソニーが2014年から始めた新規事業創出プログラム「Sony Seed Acceleration Program」(SAP)を指す。「SAPで扱うような製品は、今までのソニーであれば、開発・販売してこなかった。それだけに、(これからは)本気でやるという姿勢を示したかった」という。

 平井氏によれば、SAPに対するソニー社内の注目度が高まり、参加希望者が増えているという。2014年から2015年9月まで5回テーマを募集しており、約200件の提案があり、提案したチームの人数はおよそ1300人に上るという。

 「SAPのようなことをソニーのような大企業で始めると、『マネジメント層がお祭り気分で風呂敷を広げただけで、3ヶ月もすればやめてしまうだろう』と、社員から冷ややかにみられるだろう。だが、そうではない。そもそも私は頑固ものだから、決めたことはやり続ける」。

SAPから誕生した製品を出展
SAPから誕生した製品を出展
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