「ジュネーブモーターショー2017」が間もなく開幕する(図1)。自動車メーカーが世界初披露の新型車を準備する中で、注目すべきポイントの一つが「共通プラットフォームの使いこなし」だ。

図1 ジュネーブモーターショーの会場「palexpo」。3月7日のプレス公開を前に準備が急ピッチで進んでいた
図1 ジュネーブモーターショーの会場「palexpo」。3月7日のプレス公開を前に準備が急ピッチで進んでいた
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 自動車メーカー各社は、同じプラットフォーム(車体)を多くの派生車に適用することで、コストを抑えつつ素早く顧客ニーズに合わせて提供していく開発方針を標榜している。それを実現するため「モジュールアーキテクチャー」の導入が進んでいる。同一のプラットプラットフォームを使いながら、いかに“違い”を生み出せるかが腕の見せ所になってきた。

 今回のジュネーブモーターショーの目玉と言えるのが、トヨタ自動車が発表する「レクサス」ブランドの旗艦セダン「LS500h」だ。2017年1月に発表されたセダン「LS500」のハイブリッド車(HEV)仕様である(図2、関連記事:トヨタ、レクサス「LS500h」を公開へ)。

図2 レクサスブランドの旗艦セダン「LS500h」
図2 レクサスブランドの旗艦セダン「LS500h」
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 プラットフォーム「GA-L(Global Architecture-L)」で、クーペ「LC500/500h」と共通である。このGA-Lは今後、トヨタの「クラウン」などにも適用していく予定である。