遠隔診療の実現を目指す行政や医療従事者の活動がある一方で、サービスプラットフォームを提供したいと考える企業側にはどのような動きがあるのか――。セミナー「どうなる? 遠隔診療」(2015年12月9日、主催:日経デジタルヘルス)では、遠隔診療のプラットフォームづくりを推進するエムキューブ 代表取締役の新井浩二氏が自社サービスの詳細や展望などについて語った。

講演する新井氏
講演する新井氏
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 エムキューブは、医療情報専門サイト「m3.com」を運営するエムスリーと、ビジュアルコミュニケーションベンダーのブイキューブによるジョイントベンチャーとして設立。現在はブイキューブが提供するビジュアルコミュニケーション(以下VC)のプラットフォーム「V-CUBE」を活用し、医療領域や製薬領域に特化したサービスを開発・提供している。

 VCでは、インターネットを利用して映像と音声で双方向にコミュニケーションを取ることが可能。コンシューマ向けのサービスとしては「Skype」などが有名だが、エンタープライズ向けのV-CUBEは高いクオリティーが特徴。「ベストエフォートでHD画質の通話が可能」(新井氏)で、遠隔診療でも十分に活用できることを強調する。また、電子カルテなどのデータ共有やチャット機能も備えるだけでなく、iPadなどのモバイル端末でも同等の機能が利用できる。