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次々繰り出す新サービス、医学を基礎とするまちづくり(page 2)

「MBT」の進捗を奈良県立医大の梅田氏が語る

2016/10/23 09:00
舟橋 亮人=スプール

アバターの活用も

 既にこのプラットホームは一部の地域で実証実験が行われるなどしており、専用アプリではバイタルデータや気象データに合わせて本人にアラートを出したり、おすすめのレシピを出したりできるようになっている。また「病気を意識して使うというよりも、若い人など日々の気分を重視したユーザー向け」(梅田氏)アプリとして「SOLIFE」も開発。こちらはイラストを多用するなど、よりライトに楽しめるのが特徴だ。

ライトユーザー向けアプリのSOLIFEはキャラクターも登場し、カジュアルなイメージ
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 さらに、健康寿命を延ばす取り組みの一つとして筋肉に着目し、アプリも開発しているという。このアプリのポイントは簡単に測って筋肉の量が出せることと、元々病院に行かないような人が手軽に見られること。また、「このままでは何歳で寝たきりになってしまうというのをちゃんと出す」(梅田氏)など、その人の状態の可視化にこだわって作っている。

 また、可視化という観点ではアバターの活用も進めている。健康診断を受けても、そのデータをきちんと把握している人は少ないはず。アバターで本人の姿を客観的に見ることで、より自分の状態を把握してもらうのが目的だ。データを活用することで、今の状態だけでなく、将来、体のどの部分が太りやすいか、太ったらどんな容姿になるかなどもリアルにわかるようになる。

健康状態の可視化にアバターの活用も進めている
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 アバターは3Dで動かせるので、模範となるデータを読み込んで動かせば、その動作をする自分の姿も見られるようになる。例えば、一流スポーツ選手の動きを真似するとき、自分のアバターが実際にその動きをしている姿を見るのと見ないのでは、習得度が違うはず。同様に効果的なリハビリに活用したり、クラウドを利用して介護の見守りに活用したり、多方面にわたって有効な活用が期待できる。

 このほかにも、梅田氏らは家庭用ロボットへの健康みはりプラットホームの展開や、手指センサーの開発など、ヘルスケアに積極的に取り組んでいる。しかし、いくらいいサービスが生まれても、それにお金を払って使うかはまた別の問題。もっと個々人が普段から健康意識を高める必要がある。また、梅田氏は重症患者の20%のレセプトが70%の医療費を使っている状況を示し、「こういったところをしっかりアプローチして安くできないか」と意見を述べた。そのために「健康」×「お金」というアプリも開発しているという。生活習慣や医療費・健康予防費のレコーディングなどをもとに、この先、医療費がいくらかかるか、目に見える形でシビアに提示することで普段から健康を意識してもらうというわけだ。

 このように、梅田氏らの取り組みは多岐にわたる。MBTコンソーシアムでは現在57社と取り組みを進めており、ほかにも水面下で様々なことが行われているとのこと。最後に「今後も定期的に成果を報告していきたい。また、興味のある方はぜひ連絡をしてほしい」と語り、講演を締めくくった。

日経デジタルヘルス Special

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