コンテストでグランプリを獲得したMRTの展示
コンテストでグランプリを獲得したMRTの展示
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イデアクエストの展示
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こころみの展示
こころみの展示
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ミナカラの展示
ミナカラの展示
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 「次世代のヘルスケア産業を担う事業者を発掘し、育成する」。経済産業省がそんな主旨を掲げて2016年3月に実施した「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2016」。そのファイナリスト達が「デジタルヘルスDAYS 2016」(2016年10月19~21日、主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)で再演を果たした。ファイナリスト5社のうちMRT、イデアクエスト、こころみ、ミナカラの4社が展示ブースを構えた(関連記事1)。

 MRTは、オプティムと共同で2016年4月に開始したサービス「ポケットドクター」を紹介した。スマートフォンなどでいつでもどこでも医師と遠隔でつながることができる、遠隔診療・健康相談サービスである。利用者のバイタルデータを医師や医療機関と共有する「ヘルスケア機器連携」機能の提供を、2016年10月14日に開始したところだ(関連記事2)。

 イデアクエストは、非接触・無侵襲・無拘束を特徴とする見守りシステムを紹介した。半導体レーザーとFG(fiber grating)素子、CCDカメラから成るシステムで、対象の動きを輝点の移動として捉える。2015年下期に発売し、2016年初頭には代理店も決まった。介護施設を中心に、既に数十件の導入事例があるという。

 こころみは、高齢者とその家族のきずなを深めるサービスとして、「つながりプラス」や「親の雑誌」を展開している。つながりプラスは、高齢者とその家族の間に第3者を介した、会話型の見守りサービス。親の雑誌は、依頼者の親のこれまでの人生を聞き取りで取材し、冊子にまとめるものだ。同社はこれらのBtoC事業で蓄積した高齢者などとのコミュニケーションに関する知見を、将来はコールセンター支援などのBtoB事業に展開したい考え。そこに向けて、会話データの分析などを進めている。

 ミナカラは、治療に関する情報や薬剤師への相談窓口などを提供するWebサービス「ミナカラ」を紹介した。同社は、製薬大手MSDによるベンチャー支援プログラム「ヘルステックプログラム」の支援先の1社にも選ばれている(関連記事3)。