「デジタルヘルスDAYS 2018」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)初日のオープンシアターでは、主催者企画として「海外デジタルヘルス最前線 ~北欧、アジア、米国のトレンドを知る~」と題するパネル討論を開催した。海外でヘルステックベンチャーが多数設立され注目を集める中、「海外×ヘルステック×ベンチャー」をテーマに議論を展開した。

主催者企画「海外デジタルヘルス最前線 ~北欧、アジア、米国のトレンドを知る~」の様子
主催者企画「海外デジタルヘルス最前線 ~北欧、アジア、米国のトレンドを知る~」の様子
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 パネリストとして、500Startups Japanシニアアソシエイトの吉澤美弥子氏、日本次世代型先進高齢社会研究機構代表理事の阿久津靖子氏、グラコネ代表の藤本真衣氏が登壇した。モデレーターは米サンフランシスコ発ヘルステックコミュニティーNPO法人HealthTech Woman日本支部の運営を担う国際ヘルステック協会代表理事の小西千尋氏が務めた。

 シアター会場は本企画の最初から最後まで、立ち見を含めて多くの来場者が詰め掛け、熱気に包まれた。海外デジタルヘルス動向への注目の高さをうかがわせた。

熱気に包まれたシアター会場
熱気に包まれたシアター会場
熱気に包まれたシアター会場

女性起業家が増え始めたデジタルヘルス業界

 最初にモデレーターの小西氏が、デジタルヘルス分野での女性起業家の活躍の状況を説明した。米国で2016年に設立されたデジタルヘルスのスタートアップ企業の中で、女性がCEOの企業は24.1%だったという。「これまで男性がリードする保守的な業界だったが、女性の視点を取り入れることで解決できる課題がある」とした。

モデレーターの小西氏
モデレーターの小西氏
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 小西氏は女性のCEOが活躍するスタートアップ企業をいくつか紹介した。Elvie社は母乳の搾乳機や骨盤底筋トレーニングなどを開発している。Maven Clinic社は女性に特化したオンライン診療や出張先に母乳を届けるサービスを提供する。いずれも女性ならではの視点から生み出されたサービスが多い。