シーディーアイ(CDI)は、AIでケアマネジャーの自立支援型ケアプラン作成を支援するサービスの提供を開始した。「第45回 国際福祉機器展H.C.R.2018」(2018年10月10~12日、東京ビッグサイト)の会場で、一般公開および製品説明会を開催した。

シーディーアイの岡本氏
シーディーアイの岡本氏
[画像のクリックで拡大表示]

 提供開始するサービスは、ケアデザイン人工知能「CDI Platform MAIA」。利用料はケアマネジャー1人あたり月額1万円で、インターネット経由で利用できる。

 ケアマネジャーが介護の現場で培った膨大な経験(データ)を学習し続け、ケアマネジャーのパートナーとして成長を続けるAIだという。アセスメントやケア記録データなどからケアプラン候補を提案するとともに、要介護者の容態の予測や複数ケアプランの比較検討などの機能でケアマネジャーをサポートする。2017年に愛知県豊橋市で日本初の実証プロジェクトを開始して以降、全国各地の15法人が試験導入するなど、200人を超えるケアマネジャーの協力を得て成長を重ねてきた(関連記事)

AIが3つのケアプランを提示し、5カ月後の状態予測を行う
AIが3つのケアプランを提示し、5カ月後の状態予測を行う
[画像のクリックで拡大表示]

 シーディーアイ 代表取締役社長の岡本茂雄氏は、過去のケアプランの中でADL(日常生活動作)やIDAL(手段的日常生活動作)の改善に至ったプランは10%程度だと指摘する。一方で、「このデータをAIに学習させることで、改善プランを60~70%にすることができる」(同氏)ことが実証結果から得られたという。