福祉機器を手掛けるテクノスジャパンは、「第45回 国際福祉機器展H.C.R.2018」(2018年10月10~12日、東京ビッグサイト)に「徘徊ナビGP」を参考出展した。徘徊時の位置情報や居宅内における身体異常を検知するシステムである。

GPSタグ(左)とナビ・マーカー(右)を組み合わせて使う
GPSタグ(左)とナビ・マーカー(右)を組み合わせて使う
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 徘徊ナビGPは、対象者の足首に装着する「GPSタグ」と居宅に設置してGPSタグの信号を受信する「ナビ・マーカー」を使用する。対象者が屋外に出た場合は、GPSタグの位置情報を家族に知らせる仕組みだ。これまでの製品のように離床や外出を検知するだけでなく、「徘徊した後の追跡も行えることが特徴」と同社 経営統括グループ 営業企画室の村上直人氏は話す。

 GPS機能を搭載した端末は、電力を消費しやすいため、こまめな充電が必要になることが課題だった。そこで、今回の製品はGPSタグの情報がナビ・マーカーで検知できる在宅時にはGPS機能をオフにすることで、1度の充電で1カ月使用できるようにした。これによって高齢者がこまめに充電する手間を省くことができる。

 GPSタグには3次元加速度センサーが搭載されており、在宅時にはGPS機能ではなく加速後センサーで対象者の見守りを行う。居宅内で一定時間対象者の動きが観測されない場合、身体に異常があったとみなし、「身体異常アラーム」を家族に報知する仕組みだ。