新規領域へ投入したCOREVISION 3D
新規領域へ投入したCOREVISION 3D
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術中の透視画像を3次元で描写し、術者をサポートする
術中の透視画像を3次元で描写し、術者をサポートする
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 富士フイルムは、外科用Cアーム型デジタル透視システムを「2018国際医用画像総合展(ITEM2018)」(2018年4月13~15日、パシフィコ横浜)で公開した。放射線科部門の画像診断装置を中心にビジネスを展開してきた同社が、初めて外科手術領域のX線動画装置市場に参入した製品である。「新しい領域を開拓する意味で、外科手術の透視装置に挑戦したソリューション」(説明担当者)だと位置付ける。

 公開したのは、外科用Cアームとしてスタンダードモデルの「COREVISION LD」、モニター一体型の「COREVISION SD」、最上位機の「COREVISION 3D」の3機種。いずれも2018年4月に薬機法の認証を受け、同年6月頃に発売される予定である。

 COREVISION 3Dの特徴は、Cアームにより対象部位を180度相当スキャンして3次元画像を描出し、手技をサポートすること。例えば、脊椎の圧迫骨折に対する椎体間固定術や人工関節置換術などで、体内に挿入したインプラントやスクリューなどが正確に挿入されているか確認しながら実施できる。「2次元動画で見えにくいものを、さまざまな角度で確認できる」(同担当者)。

 また、X線エネルギーの交換効率を高める技術と新たなX線動画処理エンジンにより低線量での撮影を可能にした。これにより、患者と術者の被曝低減も実現するという。