治療情報ポータル機能を強化したiRad-RT
治療情報ポータル機能を強化したiRad-RT
[画像のクリックで拡大表示]
iRad-RTの治療ワークリスト画面
iRad-RTの治療ワークリスト画面
[画像のクリックで拡大表示]

 インフォコムは、放射線治療情報システム(治療RIS)の新バージョン「iRad-RT」を「2018国際医用画像総合展(ITEM2018)」(2018年4月13~15日、パシフィコ横浜)で公開した。同年3月28日に提供を開始している。

 新バージョン開発のテーマは、チーム医療の支援、業務の効率化、安心・安全の向上、簡単操作の4点。治療情報ポータル機能を強化し、放射線部門のスタッフの予定メモや照射予定、照射情報、他科からの治療依頼などを日付ごとに一覧化して表示。スタッフ間の情報共有を円滑にし、チーム医療を支援する。「部門全体の業務量、あるいは変更があるか否かなど、チームがひと目で把握できる」(担当者)。

 業務効率を上げるため、治療医、放射線技師、看護師など職種ごとに利用するワークリスト画面を用意し、業務の把握と進捗管理が可能。また、ウィザード形式で行うべき行為をナビゲートするよう作られており、ワークフローに沿って起動する表示画面で、確実かつ効率的に作業が行えるという。

 安心・安全の向上という視点では、照射業務が慢性的なルーチンワークに陥らないよう、患者のアレルギーなどの有害事象に基づいて注意喚起するアラート機能を持っている。「医療ミスの防止、放射線治療で重要なQA(品質保証)、QC(品質管理)などの精度管理をサポートする」(担当者)という。