キヤノン 代表取締役会長CEOの御手洗冨士夫氏は「2018 国際医用画像総合展(ITEM 2018)」初日の2018年4月13日、展示会場を視察した。2016年12月に子会社化したキヤノンメディカルシステムズなどキヤノングループ5社が「ワン・キヤノン」(キヤノンメディカルシステムズ 代表取締役社長の瀧口登志夫氏)として共同出展したブースを熱心に見て回った(関連記事)。

キヤノン会長の御手洗氏(手前)とキヤノンメディカル社長の瀧口氏。画像診断へのAIの活用などについて、熱心な会話を交わした
キヤノン会長の御手洗氏(手前)とキヤノンメディカル社長の瀧口氏。画像診断へのAIの活用などについて、熱心な会話を交わした
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 会場で報道陣の取材に応えた御手洗氏は開口一番、「画像品質などが一段と良くなっており、自画自賛だが、すごい進化だと喜んでいる。キヤノンの画像技術とのシナジーも寄与したのではないか」と話した。キヤノンメディカルとの間では生産技術の相乗効果も見込んでおり、キヤノンメディカルの生産拠点にキヤノン本社の技術者を送り込み、キヤノンの生産技術を同拠点に移管していくための調査を進めているという。

 医療はキヤノンが育成中の新分野の中でも「一番期待している」(御手洗氏)と語る事業。「医療は人類にとって欠かせず、これから人口増加や高齢化も進む。(キヤノンにおいて)医療は永遠に存在する部門だ」と強い思いを口にした。