網膜走査型レーザアイウェア技術を利用したアイウエア
網膜走査型レーザアイウェア技術を利用したアイウエア
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 QDレーザは2016年2月24日から開催中の医療総合展示会「メディカル ジャパン 2016 大阪」(会場:インテックス大阪)内の専門展「医療ITソリューション展」に、東京大学と共同開発した「網膜走査型レーザアイウェア技術」を利用したアイウエアを参考出展した。

 同機器はユーザーの網膜に画像を直接投影する。画像を見る際に眼の焦点を調整する必要がないため、メガネやコンタクトレンズだけでは十分な視力を得ることができない弱視者でも鮮明な画像を見ることができる。

 QDレーザ社は同機器を弱視者を支援するアイウエア、あるいは視野の一部に情報を追加表示する拡張現実機器としての製品化を予定する。弱視者向けアイウエアが医薬品医療機器等法(薬機法)の医療機器に該当するかどうかはPMDA(医薬品医療機器総合機構)に問い合わせ中であり、必要があれば申請を行うとしている。

 拡張現実機器としては、ゲーム用途のほか作業支援ナビゲーションでの利用を想定する。医療分野では、神戸大学大学院医学研究科 内科学講座消化器内科学分野 特務准教授の杉本真樹氏がQDレーザのアイウエアを使った手術ナビゲーションシステムを試作している(関連記事)。