日本ケミコンは、自動車向け電気2重層キャパシター(EDLC)の新製品を2016年4月以降に量産する。耐電圧を高めたものと温度特性を改善したものの2種類を開発し、自動車関連の展示会「オートモーティブワールド2016」(2016年1月13~15日、東京ビッグサイト)で展示した。いずれも現在サンプル出荷中である。

 同社は自動車向けのEDLCを「DLCAP」ブランドで展開している(関連記事1)。DLCAPの主力製品である「DXE」シリーズは、ホンダのアイドリング・ストップ・システムやマツダの減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」などで採用されている(関連記事2同3)。

 DXEシリーズは耐電圧が2.5Vで、-40~+70℃の温度範囲での使用に対応する。同シリーズの改良品として日本ケミコンが開発したのが、耐電圧を高めた「DXF」シリーズと使用温度範囲を拡大した「DXG」シリーズの二つだ(図1)。

図1 新開発したEDLCの性能一覧
図1 新開発したEDLCの性能一覧
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