日本のベンチャー企業であるGlobal Mobility Service(GMS)は、自動車をはじめとしたモビリティー(移動体)を常時監視するデバイス「MCCS mini」を開発した。自動車関連の展示会「オートモーティブワールド2016」(2016年1月13~15日、東京ビッグサイト)で実機を初披露した(図1)。

図1 クルマを常時監視するデバイス「MCCS mini」。奥は遠隔操作機能を備える「MCCS」
図1 クルマを常時監視するデバイス「MCCS mini」。奥は遠隔操作機能を備える「MCCS」
[画像のクリックで拡大表示]

 「IoT(Internet of Things)やコネクティビティー(常時接続性)の(展開の)機運が高まっているが、実際にクルマやその他の移動体を常時センシングする技術が欠けていた」。こう語るのは、MCCS miniの開発に携わったGMS技術本部マネージャーのNethali Zoysa氏である。

 MCCS miniを使えば、車両の位置や移動経路、車速、温度、燃費などの情報を取得できる。電気自動車(EV)であれば、車載電池の残容量を把握できるという。加速度センサーやGPS(全地球測位システム)モジュール、3G(第3世代移動通信)モジュールなどを内蔵する。

 取り付けは、クルマの場合はシガーソケットやヒューズボックスにプラグを差し込むだけ。プラグを差すとセンシングを開始する。3Gモジュールを備えているので、取得したデータをクラウドサービス上に集約することも可能である。