胸にベルトを巻くだけで、肺機能や血流、脂肪量など身体の内部を可視化できる――。そんな技術「ウエアラブルEIT」を北里大学発ベンチャーとして申請中のPOSH WELLNESS LABORATORY(東京都)が開発し、「第2回 ウェアラブルEXPO」(2016年1月13~15日、東京ビッグサイト)に出展した。医療やヘルスケア、スポーツなどの用途に向けて、大学との共同研究などを進めている。製品化時期は未定。

ブラジャーの裏に電極を取り付け、肺機能を可視化
ブラジャーの裏に電極を取り付け、肺機能を可視化
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 出展したのは、電気インピーダンス・トモグラフィー(Electrical Impedance Tomography:EIT)と呼ぶ測定手法を用いたベルト型端末。EITは、体表に貼り付けた電極対から生体に微弱な電流を流し、生じた電圧を測ることで生体内部のインピーダンス変化を画像化する技術。POSH WELLNESS LABORATORYの統括責任者を務める根武谷吾氏(北里大学 医療衛生学部 医療工学科 准教授)がかねて研究を進めてきた。