――今回のセミナーは、どのような方々に参加いただきたいですか?

 本セミナーで想定している対象は、システム設計者、回路設計者、アートワーク設計者の方々です。これらの方々に対して、現状のノイズのトラブルを打開するためのヒントを提供し、これまで行ってきた対策が今後も適用可能なのか、どのような技術的な裏付けがあるのかなどを理解していただき、自分で考えるための基礎知識を提供できればと思っています。

 SI/PI/EMCの分野は技術的には難解で分かりにくい分野ではありますが、これまでのコンサルティング経験を生かした分かりやすい説明を心がけています。新人エンジニアの方や営業職の方など、エレクトロニクスに関わりのある幅広い方にご参加いただければと思っております。

――今回のセミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身につけたりできるか、ご紹介ください。

 今回のセミナーでは、SI/PI/EMCそれぞれにおいて、以下のようなスキルを身につけることできます。

◎SIに関して
 ・特性インピーダンスとその調整方法
 ・反射とそのメカニズム
 ・リターン電流とその対策
 ・クロストークとその抑制方法
 ・GHzを超えた信号伝送で考慮すべき、信号の減衰効果
 ・高周波の減衰成分を補正するためのイコライザー技術
 ・ジッターとその分類
 ・原因を特定するための、解析手法
 ・各種インターフェースの知識や設計のポイント
 
◎PIに関して
 ・PIの基礎となるコンデンサの基本特性
 ・PDN(Power Distribution Network)に関して
  インプットインピーダンス
  トランスファーインピーダンス
  ターゲットインピーダンス
 ・インピーダンスと過渡応答の関係性
 ・ノイズの原因となる反共振とその抑制方法
 ・対策部品とその評価について
 ・プレーン共振現象
 ・LSI/パッケージ/PCBの相互作用について
 ・IRドロップとその抑制方法について
 
◎EMCに関して
 ・EMC規格概要
 ・疑似アンテナとその対策
 ・信号からの放射とその抑制方法
 ・電源からの放射とその抑制方法
 ・コモンモードノイズとその抑制方法
 ・EMCルールチェックとその有効性