――この先の動向、今後のニーズに対応するために必要なことは。

 人への治療試験が海外で実施されており、この成果が注目を集めています。副作用などに問題がなく、治療が有効であることが判明すれば、この技術は革新的医療技術として認知されることが推測されます。この分野が先端医療技術として新たな転機を迎え、医療イノベーションにつながっていくことが期待されます。

 また、がん治療の前に、止血、創傷、スキンケアを対象とした技術が、新しい医療およ美容技術として、本格的なビジネスに発展しつつあります。

――前回のセミナー(2015年11月開催)にはなかった、新たに加わる内容があれば、教えてください。

 日進月歩のプラズマ医療研究とその応用は、この1年間で多くの成果が芽生えており、前回のセミナーでは得られなかった多くの最新の情報を紹介したいと考えています。

――今回のセミナーで、特に力点を置いて説明するポイントは。また、どのような方々に参加いただきたいですか?

 世界動向を紹介しながら、最新の基礎と応用について体系的に述べたいと考えています。

 セミナーには、医療イノベーションを多様な観点から展開したいと考えている企業の皆様に参加していただきたいですね。大気圧プラズマの医療応用を始めてみたい企業の皆様や、最新のプラズマ医療に関する情報を効率よく収集したいと考えている皆様に、ご参加いただきたいと思っています。

――今回のセミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けたりできるか、ご紹介ください。

 今回のセミナーでは、医療用大気圧プラズマの原理、構造、特性、設計指針、その特性の計測方法に関するスキルが身に付きます。さらに、プラズマ医療に関する基礎知識、応用技術や最先端の情報を習得できます。