──つまり、コストパフォーマンスの高い製品づくりに日本企業も力を入れるべきだという指摘ですね。

國井氏:コストパフォーマンスに優れた製品を設計する方法もあると主張しているのです。どのような製品を造るかはそれぞれの企業が決めること。中には、富裕層を狙った高額製品を造ることに特化する企業もあるでしょう。しかし、より多くの製品を世界の市場で販売したいのであれば、コストパフォーマンスの高い製品を設計する力が必要だと思います。

 そして、コストパフォーマンスに優れる製品を設計するには、コストパフォーマンスの最適化を行う必要があります。これは思いつきや気合い、直感といったものでは到底実現できません。品質とコストのバランスを考慮し、コストパフォーマンスの最適なポイント(最適値)を見つけ出す必要があります。