みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
本業の出張で最終のANA便に乗り広島に向かっておりました。
フライト中に尿意を催したので、ギャレー横のトイレへと向かいます。
用を足し手を洗い髪を整え席に戻ろうとすると、私の前の席に見覚えのあるご尊顔が……。
藤原大明神ではございませんか!
しかしご当人は下を向いて難しい顔で何やら考え事をしていらっしゃる。
お顔がハッキリと見えないので、イマイチご本人かどうかの確証が取れない。声を掛けるのもはばかられます。ならばとCA(客室乗務員)さんに声を掛け、「前の席にお座りの方は、藤原清志さんではないですか?」と尋ねてみました。彼女は「ちょっと調べてまいります」とカーテンの向こう側へ。
3分ほど待たされたでしょうか、えらい時間がかかるな、と思っていたら「あの……そういうことは個人情報ですので、ちょっとお答えしかねます」と。ま、そりゃそうですわな。これは聞くほうが間違っている。で、思い切って後ろから声を掛けてみました。
F:えー藤原さんへ。藤原大明神へ。
大明神、えらく慌てた様子でビクンと首を上げ、辺りを見渡しています。
F:藤原大明神へ。フェルでございます。後ろからご免くださいまし。
藤原大明神、ガバっと立ち上がり、振り返って私に気付かれニッカリと笑われました。
大:おやフェルさん。どうしたんです? こんなところで。
F:奇遇でございます。本業の出張がございまして、広島へ向かうところです。
大:なるほど、会社勤めと言うのは本当だったんだ。私はまた単なるキャラ設定だとばかり思っていました(笑)。
堅気の勤め人というのは、伊達でも酔狂でも無論キャラ作りでもありませんで、大マジの話でございます。着陸間際だったので、あまり長くお話ができませんでしたが、久しぶりにお目にかかれて嬉しゅうございました。これも何かのご縁というものでしょう。プロサクの次は新型ロードスター特集と参りましょうか。
グーゼンといえばこの青年。
地元で焼肉を食べていたら、隣席に座る若い衆が、「あの……ヤマグチさんじゃないですか」と声を掛けてきた。二十歳前後の学生に見えますが、はて誰だったか。私が思い出せないでいると、「ケントです。マツナミケントです」と。
いやぁ驚きました。この子なら幼稚園のハナタレの頃からよく知っている。
「どうしてるんだい?」と聞くと、高校を出てからアメリカへ渡り俳優の勉強をしています、と。
レッドブル主催の「Red Bull Can You Make It?」なんていうトラベルレースに日本代表で参加したりして、充実した学生生活を送っているようです。
イケメンだし礼儀正しいし、彼なら国際的な大俳優に化けるかもしれません。いや、よく声を掛けてくださいました。子供の頃にションベン垂らして泣いている写真がありますから、有名になったらバラ撒かせていただきましょう(笑)。