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品質の明日

トヨタ流カイゼン、進化が止まらない理由

トヨタ自動車 業務品質改善部 部長の鈴木浩佳氏に聞く(上)

  • 聞き手=山崎良兵、中山力、吉田勝
  • 2016/11/16 00:00
  • 1/5ページ

日本の製造業は品質を重視する経営で高いグローバル競争力を実現してきた。こうした日本の品質関連の取り組みを支援してきたのが「デミング賞」で知られる日本科学技術連盟(以下、日科技連)だ。企業・組織が品質に関する事例発表を行う日科技連主催の「クオリティフォーラム」(2016年11月21、22日)に先立ち、日経テクノロジーオンラインはセッションの登壇者などへのインタビュー記事を連載する。今回は「トヨタ自動車TQMの『伝承と変革』」に登壇するトヨタ自動車の業務品質改善部部長の鈴木浩佳氏のインタビュー(上)をお届けする。(聞き手は山崎良兵、中山力、吉田勝)

──トヨタ自動車は生産現場からホワイトカラーの職場まで全社で業務改善に長年取り組んでいます。従業員が飽きてしまって、手を抜くようになったりしないのか、いつも不思議に思っています。改善活動を持続して発展されるために、貴社ではどのような工夫をされているのでしょうか。

鈴木浩佳 氏(すずき ひろすみ)
トヨタ自動車 業務品質改善部 部長。1986年、東京大学農学部卒業。同年トヨタ自動車株式会社入社。生産関係の設備やITシステムの開発・導入に従事。2011年TQM推進部にて自工程完結を推進。2014年BR品質改革室にて再発防止等を推進。2016年TQM推進部とBR品質改革室が統合して発足した業務品質改善部の部長に就任。

鈴木:改善活動では変えずに伝承していく部分を大事にしながらも、常に新しい変革を続けています。

 例えば「自工程完結」。これは「悪いものは造らない、次の工程に流さない」工程づくり、すなわち「品質は工程で造りこむ」というトヨタ自動車の伝統的な考え方に、科学的なアプローチを加えて実践している取り組みです。

 自工程完結は元々生産現場における考え方や取り組みでしたが現在はホワイトカラーの職場にまで幅広く展開しています。粘り強く続けておりトヨタ自動車の大切な考え方・経営手法の1つとして定着しています。

 これらの手法を海外に導入する場合は現地の言葉に翻訳する場合もありますが、KAIZENのようにそのままの言葉で使うケースがあります。自工程完結は「JKK」と省略して使っています。欧米の従業員には、JKKの科学的な考え方は理解しやすいようで、米国などでは特に受け入れられています。

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