ドイツBMW社のMINIに、ステーションワゴンの「クラブマン」が加わった。BMWのMINIとなって最初のクラブマンは、2008年から日本に導入された。それは乗員用のドアが3ドアという変わったつくりで、後席へ乗り込むための後ろのドアは、車道側となる右側のみにあった。これは、燃料給油口が車体左側にあるためで、車体の左に後ろのドアを設けることができなかったという理由による。実際、左側通行の日本では不便な構成だった。

BMW社「2シリーズアクティブツアラー」をベースとする新型クラブマンは、大きく見える
BMW社「2シリーズアクティブツアラー」をベースとする新型クラブマンは、大きく見える
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 新型のクラブマンは乗り降りに使うドアが4ドアとなり、後ろのゲートは観音開きであるのは従来通り。シャシーの基になったのは、BMW社「2シリーズの「アクティブツアラー」で、このMINI クラブマンは、3ドアハッチバックや5ドアハッチバックというこれまでの車体より、大柄になっている。その姿は見るからに大きく、もはや「ミニではない」という声も聞こえるが、車幅こそ1.8mとなるものの、ミニらしさにこだわるより、全長4.27mの小型車的な全長に収まるステーションワゴンとして、ちょうどいい大きさを実感する人もあるのではないか。

英国製のオリジナルMINIの時代から、クラブマンのリアゲートは左右への観音開き
英国製のオリジナルMINIの時代から、クラブマンのリアゲートは左右への観音開き
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