同車のハイブリッド車には、標準車とアブソルートの2車種がある。ハイブリッドシステムは同じだが、車両質量はアブソルートの方が7人乗りの車種比較で20kg重くなり、タイヤがより偏平になる。最低地上高も、10mm低くなる。それらによって乗り味はそれぞれ若干異なる。
標準車は、実に軽やかな走りをもたらす。ステアリングを切った際の動きも身軽だ。そして、試乗車のファブリックシートの肌触りなどとともに、乗り心地も当たりの柔らかいやさしい感じがする。
対してアブソルートは、わずか20kgの差かと思うほど動き出しがどっしりとし、重々しさを伝えてくる。ステアリングを切ったときにも、あまり車体を傾かせず安定感を覚えさせる動きだ。乗り心地は硬めと言えるが、ゴツゴツする嫌な感触ではなく、しっかりしているという手応えである。そこには、専用のコンビシートの仕上がりも関係しているかもしれない。
ハイブリッドとはいえ、個性の異なる選択肢を揃えたと言えるだろう。