来場者の少ない入場口
来場者の少ない入場口
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 エレクトロニクス業界の1年を締めくくるイベント「SEMICON Japan2015」が、2015年12月16日から東京ビッグサイトで3日間開催されました。翌年のエレクトロニクス産業の動向を占う上で重要な展示会ですので、最終日になりましたが、金曜日に様子を見に出かけました。

 会場に近づいて嫌な感じがしてきました。この手の展示会で最終日のお昼ごろというと、かなりの人出があるのが普通ですが、今回の場合、かなり少ないのです。いつもなら、国際展示場の駅に列車が着くと、会場入り口まで人の列が続くものですが、今回はとぎれとぎれです。もしかして、場所か日時を間違えたのではないだろうかと心配になってしまいます。

 確かに展示会はありましたが、会場は東館だけで、それも6ホールあるうちの5ホールだけを使っての開催です。かつて幕張メッセで全てのフロアを覆い尽くしていたのに比べれば、おそらくその展示規模は半分以下になっているでしょう。

 まさに日本の半導体産業の落日を表している感じです。開き直れば、別に今年初めてのことではないので、それほど驚くほどのことではないかもしれませんが、今回も大きなリバウンドの兆しはなかったというのが第一印象です。

 私は、自分の興味が材料や組み立てなので、後工程を中心に見て回りましたが、やはり来場者の少なさは否めません。また、かつては韓国や台湾のメーカーが10人単位でチームを組んで視察や調査に来ていたものですが、そのような風景はもう見られません。もう日本から学ぶことは無くなってしまったのでしょうか。