再エネ推進か、自然保護か

 オバマ政権は、2020年までに連邦政府管理の公有地に20GWの太陽光発電を含む再生可能エネルギーを開発する目標を立てている。一方、太陽光発電の導入で全米50%占めるカリフォルニア州は、2030年までに州内の電力需要の50%を再生可能エネルギーで賄う、というゴールを掲げている。

 Regenerate Power社は、サン・バーナディノ郡政執行官議会で認定されなかったものの、このメガソーラープログラムを諦めず、困難を一つ一つ克服していく予定だ。「『ソダ・マウンテン』は、何百人という高給の組合労働者を創出し、郡とその周辺地域にも経済的利点が多い。さらに、クリーンエネルギーでカリフォルニア州の電力需要を満たせる」と、Fezzani氏はプロジェクト続行への意欲を語った。

 サン・バーナディノ郡政執行官議員の一人は、「再生可能エネルギー導入は大賛成。しかし、これは、間違ったプロジェクトで間違った場所です」と語り、さらに住民の一人も、「このような手つかずの自然を保っている砂漠地帯にメガソーラーを建てる代わりに、郡の公共施設にある駐車場の屋根の全てに太陽光パネルを設置するべき」と、現状の自然環境を維持できる形での太陽光開発を望んでいる。