テスラからLG化学に切り換えたサンラン

 サンランは、同サービスの開始時には、テスラとパートーナーシップを組み、「パワーウォール」を採用していた(図2)。

図2●ハワイでサンランの太陽光発電システムに採用されたテスラの蓄電池
図2●ハワイでサンランの太陽光発電システムに採用されたテスラの蓄電池
(出所:サンラン)

 しかし、同年末にライバルのソーラーシティが、テスラに買収されて同社の傘下に入ってしまった。

 そこでサンランは、車載向けに大きなシェアを持つ蓄電池メーカーであるLG化学と家庭用蓄電池の独占契約を結び、テスラと家庭用蓄電池市場で競合することになった。

 LG化学が提供する家庭用蓄電池は、「RESU」というブランド名のLiイオン蓄電池で、48Vの低電圧タイプと400Vの高電圧タイプ(互換性のあるインバータとペアになっている)の2種がある。低電圧タイプでは3.3kWh、6.5kWh、9.8kWh、高電圧タイプでは、7kWhと9.8kWhの容量が選択できる。

 さらに、LG化学の家庭用蓄電池は、サンランの子会社である太陽光発電関連機器を販売するAEE Solarにより、全米各地のインストーラーにも販売される。