米国蓄電池市場は2021年には9倍に拡大

 米国エネルギー貯蔵システム協会(Energy Storage Association)でディレクターを務めるJason Burwen氏は、「米国蓄電池市場は2021年には2GWを超え、2015年から9倍に拡大する」と語った。

 さらに、2021年には需要側(配電網)に設置される蓄電池は送電網側に設置される蓄電池容量に匹敵するとも言う(図2)。

図2設置場所別の米蓄電池市場予測(濃青:住宅用、青:商業・工業用、薄青:発電所用)(出所:Energy Storage Association、Greentech Media)
図2設置場所別の米蓄電池市場予測(濃青:住宅用、青:商業・工業用、薄青:発電所用)(出所:Energy Storage Association、Greentech Media)
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 Burwen氏は蓄電池の利点として、ディスパッチャブル(調整可能)で、柔軟性と複数のサービス提供機能があり、独立型または系統接続どちらでも使用できることを挙げた。

 さらに電気自転車(EV)を通じたモバイル機能の将来性にも言及した。「蓄電池は太陽光発電を含む他の資源の価値を増加させる重要な役割を担う」と語った。

 「米国蓄電池市場のホットスポット」と題するセッションでは、定置型蓄電池のsonnen社で米国拠点の最高経営責任者(CEO)を務めるBoris von Bormann氏が4人の産業界の代表と共に蓄電池について語った。