再エネ100%達成に一歩前進

 ちなみに、サンフランシスコ市は2020年までに同市の総電力消費量を100%再生可能エネルギーで賄う目標を掲げている。サンフランシスコ半島の先端に位置し、周囲を太平洋とサンフランシスコ湾で囲まれている同市は、地球温暖化により海水が上昇し、海岸線の住民、企業に大きな被害が生じることを懸念している(図3)。

図3●自治体の積極的な政策で太陽光発電の導入を拡大するサンフランシスコ市(出所:Junko Movellan)
図3●自治体の積極的な政策で太陽光発電の導入を拡大するサンフランシスコ市(出所:Junko Movellan)
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 同自治体の「再エネ100%」というゴールは地球温暖化防止対策とし、二酸化炭素排出の大幅な削減、化石燃料の消費を抑制するためのエネルギー転換である。

 先月、Environment California Research & Policy CenterとFrontier Centerが共同で制作した「2016年輝く市(Shining Cities 2016)」というレポートが発表された。そのレポートには2015年における米国太陽光発電の導入量の大都市(メトリポリタン)別ランキングが取り上げられている。サンフランシスコ市は、11位にランキングされていた。

 ちなみに、1位はロサンゼルス(カリフォルニア州)、2位はサンディエゴ(カリフォルニア州)、3位はフェニックス(アリゾナ州)であった。サンフランシスコ市の積極的なソーラー導入政策で、近い将来、同市のランキングはもっと上がることだろう。