市内に140MWのメガソーラー導入

 同市はさらに、2011年に分散型太陽光発電設置量でナンバーワンの米ソーラーシティ社(現在テスラ社の子会社)と提携し、手軽に太陽光発電システム向けファイナンスを受けられる「ソーラー・ランカスター」というプログラムを住宅、事業所、その他の施設用に開始した。

 ソーラーシティ社との官民提携のもと、市は市内の役場庁舎に出力1.45MW、同市の公立校25校に合計出力7.5MWの太陽光発電設備を導入した。パリス市長によると、同市の公共施設の97%は現在、太陽光発電で電力が供給されている。

 同市は日射量と広い土地に恵まれているため、2009年に既に5MWの「シエラ・サンタワー」と呼ばれる太陽熱発電所が米eSolar社に建設・運営されていた。

 2013年には米TUUSSO Energy社が20MWの太陽光発電所の運営を始め、同市内には既に合計約140MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が導入されている(図3)。

図3●ランカスター市内に建設された出力10MWのメガソーラー
図3●ランカスター市内に建設された出力10MWのメガソーラー
(出所:eSolar社)
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