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スマホ、カメラ、センサ市場を斬る TSRレポート

新規格登場のBLE、非モバイルに浸透へ

  • 丹羽 健=テクノ・システム・リサーチ アシスタントディレクター
  • 2017/05/19 00:00
  • 1/3ページ

 今回は、近距離無線通信規格であるBluetooth市場の最新動向を紹介したい。新しい規格となるBluetooth 5といくつかの拡張機能が2016年12月に発表され、さらにBluetooth 5からのアップデート規格の開発も進んでいる。今後、Bluetooth ClassicからBluetooth Low Energyへの移行が加速するとともに、さらなる用途拡大が期待される。

 まずは、標準化の動向に触れたい。業界団体のBluetooth SIGは2016年12月、Bluetooth Low Energy規格最初のメジャーアップデートとなるBluetooth 5を発表した。

 ここでは大きく2つのオプションが追加された。(1)帯域を拡張してスループットを2倍に高める。これには大容量データ送信だけでなく、伝送時間短縮による省電力化の効果もあり、ほぼすべてのBluetooth 5端末に実装されると予想される。(2)スループットを下げて到達距離を4倍にする。これにより、ビーコン(Beacon)やタグ(Tag)、センサノードなどでの活用が見込まれる。

 さらに近い将来、2つのオプションが追加されるとみられる。(3)ブロードキャストチャネルを利用したMesh Network。これはルーター機能を持たない簡易なものになる見通しであり、大規模なネットワークは構築できない。家庭内機器のリモートコントロールやオートメーションなどに利用される見込みである。(4)アンテナを利用した屋内測位。ここではGPSなどと組み合わせたトラッキングサービスや、Beaconに組み込んだナビゲーションサービス、リテールマーケティングなどへの応用が考えられている。

 Bluetooth SIGでは2017年末から2018年初のリリースに向けて、Bluetooth 5の拡張規格(Version 5.1?)を議論している。拡張規格のポイントはAudio over Bluetoothで、これによってBluetooth Low EnergyによるBluetooth Classicの置き換えに道筋がつく。

2021年にはBLE比率が30%弱へ

 次に、BluetoothおよびBluetooth Low Energyの市場動向を見ていこう。TSRでは、Bluetooth端末の台数ベースの市場規模が、2016年の34.9億台(前年比4.4%増)から、2019年には40億台を突破し、2021年には46億台弱に達すると予想している。

 Bluetooth端末市場を携帯電話機やパソコン、テレビなどのホスト型端末と、ヘッドセットやリモートコントローラー、オーディオスピーカーなどのアクセサリ機器に分類すると、ホスト機器市場は成熟し伸び悩みが鮮明になっている一方、アクセサリ機器の拡大が市場全体をけん引している。特に、Bluetooth Low Energyを用いたウエアラブル端末やモバイルアクセサリなどが増加しており、今後は車載アクセサリやホームオートメーション分野、産業用途などで採用が進むとみられる。

 アクセサリおよび周辺機器がBluetooth端末市場全体に占める比率は、2016年に24%。2021年にはこの比率が34%に拡大すると我々は予想する(図1)。

図1●Bluetooth端末の市場予測(ホスト型端末およびアクセサリ端末別)
[画像のクリックで拡大表示]

 Bluetooth Low Energy(Single Mode)の市場を見ると、2016年には約3億4800万台(前年比145%増)と、Bluetooth端末市場全体の10%を占めた。Bluetooth Low Energy端末の市場規模は2020年に10億台を超え、2021年には約13億6000万台とBluetooth端末市場全体の30%弱に拡大すると予想する。

 用途別では、2015年までは活動量計やスマートウォッチなどのウエアラブル端末がBluetooth Low Energyの市場拡大をけん引してきた。2016年にはこれに加え、タグやビーコン端末、リモートコントローラーやキーボード、ゲーム機アクセサリ、おもちゃ、ヘルスケア機器分野でBluetooth Low Energyの採用が拡大している。

 2017年以降は、ホームオートメーション端末や産業用端末(POS端末やハンディターミナルなど)、自動車分野などでの採用が進む見込みだ。さらに2018年以降には、Bluetooth 5規格の拡張によって、Classic Bluetoothの市場領域だったオーディオアプリケーションがBluetooth Low Energyに置き換わっていくと見込まれる(図2)。

図2●Bluetooth Low Energy(Single Mode)端末の市場予測
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