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HOMEエレクトロニクス機器台湾・中国 中根レポート > iPhone新機種のすべり出しは低調、旧機種が補う

台湾・中国 中根レポート

iPhone新機種のすべり出しは低調、旧機種が補う

  • 中根 康夫=みずほ証券
  • 2017/10/12 05:00
  • 1/3ページ

 筆者は日本・アジアを中心に多くのiPhone/iPadバリューチェーン企業、すなわち部品や部材、装置、組立、流通に関わる企業の動向を分析し、iPhone/iPadの生産動向を把握および予測している。先だって米Apple社が発表した新型iPhoneについては、次のような状況と理解している。

 まず、iPhone 8/8 Plusについては、新味に欠け人気が出るとは想定しにくく、ネガティブなニュースが続きそうだ。部品調達のリードタイムを考えると生産を急に止めることは難しく、在庫が堆積するリスクがある。2017年11月後半以降の生産調整が想定される。一方でiPhone 7など旧機種は、値下げ効果もあって増産基調にある。iPhone 8/8 Plusの穴の一部を埋めていると見られる点に注目したい。

iPhone最終製品アセンブリ数量に関する推定/予想(実績はみずほ証券エクイティ調査部推計値、FYは3月期、単位は百万台。出所:みずほ証券エクイティ調査部作成)
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 iPhone Xについては、外観と機能ともに充実感があり、価格も想定範囲の下限だった。ただし絶対金額としては高く、3Dセンシングモジュールなどの使い方の提案が鍵となるだろう。少なくとも11月3日の発売日までは「十分な生産ができるのか」と疑問視され続け、本当に売れるか否かも実際に販売されないと分からない。iPhone Xに関する今後のニュースもネガティブなものになりそうだ。発売後の状況は実需と増産速度次第であり、特に中国でのシェア回復の有無に注目している。

 Apple社はiPhone Xが計画台数は売れるという前提で、少なくとも2018年1~3月までは高水準の生産を続ける意向とみられる。2018年1~3月期は過去最高の生産水準になる可能性があるが、年内の生産数量の下振れリスクには依然として注意が必要だ。

 2018年通年でのiPhone生産台数の暫定予想は、順調なケースで前年比13%増の2億5600万台、そうでないケースでは同横ばいの2億2500万台。スマートフォン市場の平均伸び率は上回りそうだ。

 iPhone Xが想定数売れれば、2018年1~3月に高水準の生産が持続することや、2018年の新機種の販売が好調となることへの期待が再醸成されるだろう。これにより、バリューチェーン企業の再評価が行われそうだ。逆に販売が想定を下回った場合、例えば我々の予想生産数量で2017年内に需要が充足された場合には、2018年1~3月の生産見通しが我々の想定に達しないリスクや、高水準の生産が続いても在庫堆積と認識されるリスクがある。

 なお、2018年の新機種は3機種となる見込みで、すべて3Dセンシングモジュール付き、外観もフルスクリーンでiPhone Xに類似すると予測している。もともとiPhone 6/6 Plusからの買い替え需要が期待されていた機種である。

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