当社が想定する米Apple社のスマートフォン「iPhone」の最終組立台数は、2015年第3四半期(7~9月)の推定実績が前年同期比34%増の5100万台である。その内訳は、6/6sが3200万台(うち6sが1700万~1800万台)、6 Plus/6s Plusが1200万台(うち6s Plusが500万~600万台)、5sが700万台。

 2015年第4四半期(10~12月)については、合計で前年同期比8%減の7500万台と見ている。内訳は、6/6sが4600万台、6 Plus /6s Plusが2400万台、5sが500万台である。

 6s(4.7型)は、2015年11月から早くも部品の発注調整が入った。初めはForce Touchやカメラ周りなど、供給ひっ迫リスクが高く多めに調達していた部品部材が主な対象だったと見られる。だが同年12月に入ってからは、液晶パネルや電子部品など調整対象が広範かつ大規模になった。第4四半期には、完成品生産台数も我々の想定に対して下振れた。

 6sシリーズは、発売当初から販売地域に中国が含まれていたため、強めの生産計画を組んだもよう。ところが特に4.7型の需要はApple社の想定に満たず、早々と生産計画を引き下げたと推測される。