玄関での惨事

 嫌な予感が的中。玄関にロボが落下し、明らかに助けを求めていた(図9)。取り扱い説明書には、「段差付近10cm以内に物があると、落下検出センサーの機能を妨げる」と書いてあったことを思い出した。最近のマンションはバリアフリーになっているところも多く、5cm程度の段差が一番シビアだという。仮に段差を下りられたとしても、上ることが難しい。

図9 玄関でスタックしてしまったロボ。靴が散乱していた。さすがに5cmの段差は下りられなかったようだ。スリッパや靴を置いていたことで、床が続いていると判断してしまったらしい。
[画像のクリックで拡大表示]
図9 玄関でスタックしてしまったロボ。靴が散乱していた。さすがに5cmの段差は下りられなかったようだ。スリッパや靴を置いていたことで、床が続いていると判断してしまったらしい。
[画像のクリックで拡大表示]
図9 玄関でスタックしてしまったロボ。靴が散乱していた。さすがに5cmの段差は下りられなかったようだ。スリッパや靴を置いていたことで、床が続いていると判断してしまったらしい。

 我が家のロボは鮮烈なデビューを飾ったわけだが、その後は順調に掃除を進めてくれた。

 我が家のテレビ台の下にはわずかな空間がある。この下も是非掃除してもらいたい。ベッドやチェストに脚が付いて少し高くなっていて、その下を掃除したいというご家庭も多いと思う。これは、事前に確認すべきことだったが、ロボは思ったより背が高い。小型なのだが、高さは12cmもある。テレビ台の下は途中まで掃除が可能だが、さらに奥は天井が低くなる構造で、掃除が不可能だった。しかしながら、行けるところまでは健気に掃除を進めてくれた(図10)。

図10 テレビ台下の約12cmの高さの空間にはギリギリ入り込んで掃除をしてくれた。
図10 テレビ台下の約12cmの高さの空間にはギリギリ入り込んで掃除をしてくれた。
[画像のクリックで拡大表示]

 次に、タイル貼りになっている脱衣所の掃除を行ってみた。目地があるので心配していたのだが、こちらも問題なく掃除が完了。タイルも、反射があるタイプは比較的良好とのことだ。

 フローリングとの間の敷居の部分は高さ数mmなので、問題なく乗り越えて掃除を行っていた(図11)。毛足が短めのマットの上も掃除をしてくれた。クローラーの後ろ側に付いているモーター駆動のクリーナーヘッドが、ロボットの横幅いっぱいのサイズなので、いわゆるサイドブラシがなくてもゴミを取りこぼさずに吸い取ってくれた印象だ。

図11 タイル貼りや敷居についても攻略した。
図11 タイル貼りや敷居についても攻略した。
[画像のクリックで拡大表示]